最新の Debian をCDに焼く

参照url : "CD イメージを使って Debian GNU/Linux をインストールする" ; http://www.debian.org/distrib/cd
参照url : "Debian_on_CD" ; http://www.debian.org/CD/jigdo-cd/
参照url : "Debian Jigdo mini-HOWTO" ; http://www.tldp.org/HOWTO/mini/Debian-Jigdo/
参照url : "jigdo-easy" ; http://cdimage.debian.org/~costar/jigdo/

インストールの手段

当然のことながら,linuxはftpインストールか,CDブートインストールかに分かれる.
前者の場合,FDから直接ftpインストール・プログラムでブートし,ネットワークインストールとなるのだが,これには安定したLAN環境が必要.
後者の場合,雑誌の付録に安定版(ちなみにLinux Magazine 2000,10月号)でインストールするが,これにはCDブートの環境が必要.
後者を選択する場合,もうひとつ,
http://www.debian.org/distrib/cd から.isoイメージをDL,焼くという手もある.もちろん,この場合,最新版が手に入る.
その場合に進められているのが,"jigdo-cd"というプログラムである.

jigdo をつかって Debian CD イメージをダウンロードする

もちろん,"jigdo(正式名称は"jigsaw download")"にはlinux版だけではなく,windows版もある.
よってwindows上で落としてきたイメージ(.iso)をそのまま,普通に焼けば,Debianの最新インストール・ディスクになる.
"jigdo"のもっとも優れた点は,600Mオーバーになると思われる.パッケージを世界中のネットワークから分割してDLしてくれる点である.
つまり,P2P的DLを自動的に施してくれる. 以下,引用

「通常の Debian ミラーは CD イメージをおいていません。
それでは jigdo がどうやってそこからダウンロードするのかと言いますと、jigdo は CD 中の全部のファイルを個別にダウンロードするのです。
次にダウンロードしたファイルを一つのファイルに集めて、CD イメージと全く同じものを作成します。
ただし、これは舞台裏で行われていることであり、
あなたの すべきことは、
ダウンロードツールに処理すべき "
.jigdo" ファイルの場所を教えることだけです」

まったくもってすばらしい発想.Winnyを思い出すことは容易だ.

実証検分

早速,jigdo-liteをDLしてみる.
しかし,解凍してみると,.batファイルの編集を手動で行わなければならなかった.
linuxに初めてふれる場合,これは少々敷居が高い(一度やってみれば,簡単そうだということがわかるのだが).

そこで,今回はより,簡単な"jigdo-easy ; http://cdimage.debian.org/~costar/jigdo/"なるものを使ってみた.
もちろん,Win版もある.("jigdo-easy2win"という名前だった).
マニュアルもすべて英語だが,linuxな人たちは大変親切かつシンプルな説明をしてくれるので,ちらと目を通しただけですぐに作業に取りかかれる.
この"jidgo-easy"はcygwinでかかれており,完全なunixの移植版である.

@ .zip解凍後,README(3.3. How do I start jigdo-easy2win?)に書いてあるとおり,"runme.bat"をダブルクリック.
    どうでもいいが,ファイル名に「私を動かして」なんてつけてしまうところなど,洒落っ気があるところもlinuxのいいところだと思う.
A ここからはスクリーンショットとともに説明を進めよう.runme.batを走らせると,DOS窓が開き,数回の自動プログラムが走る.
    おそらく,cydwin.dllを走らせているのだろう.次の画面で止まる.まず,ディストリビューションを選択せよ,ということだ.



B ここでは,最新版の"Woody"を選択する."2"と打ってEnterすればよいだけだ.
    すると,次はインストールするパソコン(厳密にはチップセット)を選択する画面になる.



C 親切にも「Windows搭載のパソコンはすべて "i386" だよ,と教えてくれている."1"を選択してEnter
    次はCDの選択だ.



D Debianのパッケージをフルインストールするには,7枚のCDを作らなければならない.
    しかし,ここにも懇切丁寧な但し書きがあるように,「ま,95%のユーザはこのCDだけですむんだよ」,と書いてくれている.
    よって,ここでも選択は"1 "+Enterでよい.すると次の画面になる.



E ここでは,「すでにパッケージがあれば,それをスキャンし,アップグレードを始めるけど,どうする?」 とまず聞いてくれている.
    もし,そうならば,.isoのあるドライブ(たとえば"D:\"とか打ってみてね)といってくれている....親切すぎる....
   
    その下には「まだ,Debianを使ったことのない人は,Enterを押してね」 というお知らせがある.
    今回ははじめてなので,迷わず,ただ"Enter"を押しておく. すると,次の画面に移る.



F jigdo は基本的に,複数のDebianサイトから分割ダウンロード+.iso結合をしてくれるソフトなので,
    当然,一つのサイトではなくミラーサイトをもうけてくれている.しかし,ここで問題はそれまでは自動的にやってはくれない,ということである.
    ミラーサイトを選ばなければならない.
    もちろん,直接"ftp://frp.debian.org/debian/”のように書き込んでもいいが,できれば,日本あたりにどんなミラーサイトがもうけられていて,
    近場からDLをしたい.そこで,'ja'を検索してもらう.このとき,訳がわからず,Enterを押してしまってもよい.すると



G のように全世界のミラーサイトをjigdoが勝手に提示してくれる.Enterでスクロールして,次から次へとミラーサイトを表示してくれる.



H できれば,httpをミラーしておいた方がいいので,ここでは,"120.  http://dennou-t.ms.u-tokyo.ac.jp/library/Linux/debian/ # JP Japan"
    を選択することにした.東京大学も京都大学も東北大学も九州大学もあるのだが,一番近いのは東京なので.
    まだ選択項目の表示途中なので,しばらくはEnterを打ちまくる.すると次の画面になる.



I すると先ほどのEの最下部と同じ選択画面になる.ここではじめて,先ほどの, 120番目のミラーサイトを指定してやる.
    (画面は間違えて121を入れてしまっている)上のように"120"を押してやるだけでよい.
    (時々,失敗してEの画面に戻ってしまうこともあるが,全く気にすることはない.
    もう一度Enterを押して,ミラーサイト一覧を表示,選択してやればよい.番号はリアルタイムで変わる点に注意)



K おぉ.勝手にjigdoがイメージをDL+作成を始めた.



L 時間は結構かかるが,.isoイメージができあがった.これをCD−Rに焼いて,CDブートで,Debianインストールができることになる.