ここでは、Emacs上で動く高機能MUA「Mew」について、
までを解説します。
HowToEmacs(なんちゃって編)で作った.emacsを以下のように修正します。
;; for Mew Setting Start Here
(autoload 'mew "mew" nil t)
(autoload 'mew-send "mew" nil t)
Mewの設定もEmacsと同じように設定ファイルに書きます。設定ファイルは
/home/(自分のアカウント)/.mew.el
です。※Debianにはデフォルトではありません.コンソールから" emacs /home/hogehoge/.mew.el"で mew.elを作ってやりましょう。
以下の設定例では、
と仮定しています。
;; 起動時に自動的にメールをとりにいかないよう設定
(setq mew-auto-get nil)
;; パスワードをキャッシュする設定
(setq mew-use-cached-passwd t)
;; パスワードのキャッシュの生存期間
(setq mew-passwd-lifetime 30)
;; 重複メールには削除マークをつける
(setq mew-scan-form-mark-delete t)
;; マルチパートメールの受信上限サイズ
(setq mew-file-max-size 1000000)
;; スレッド表示時に罫線を表示
(setq mew-use-fancy-thread t)
;; スレッド間にセパレータを表示
(setq mew-use-thread-separator t)
;;; ML と From: の双方にメールをださないように
(setq mew-replyto-to-list '("Mail-Followup-To:" "Reply-To:"))
(setq mew-replyto-cc-list nil)
;; signatureはメールの末尾に付ける
(setq mew-signature-insert-last t)
;; サーバの設定
(setq mew-config-alist
'(;; 常用アカウント(default)の設定
("default"
("name" . "yourname")
("user" . "メールアドレスの@から左部分")
("mail-domain" . "メールアドレスの@から右部分")
("smtp-server" . "送信用サーバアドレス")
("pop-server" . "受信用サーバアドレス")
("pop-user" . "POP3/APOPのユーザ名")
;; もしSignature専用のファイルを作るなら、そのファイル名を
("signature-file" . ".signature.default")
;; 受信したメールをサーバから消す設定
("pop-delete" . t)
;; POP3 で受信
("pop-auth" . pass)
;; メールの上限サイズ。0 の場合は上限なし。
("pop-size" . 0))
;;; サブaccount
("sub"
("name" . "yourname")
("user" . "メールアドレスの@から左部分")
("mail-domain" . "メールアドレスの@から右部分")
("smtp-server" . "送信用サーバアドレス")
("pop-server" . "受信用サーバアドレス")
("pop-user" . "POP3/APOPのユーザ名")
;; もしSignature専用のファイルを作るなら、そのファイル名を
("signature-file" . ".signature.sub")
;; メールは受信してもサーバに残す
("pop-delete" . nil)
;; APOP で受信
("pop-auth" . apop)
("pop-size" . 0))
))
;; 振り分けの設定
(setq mew-refile-guess-alist
'(
("Reply-To:"
("hoge@ml.or.jp" . "+hoge")
("linux-zaurus@quickml.com" . "+linazau")
)
("To:"
("fuga.com" . "+fuga")
)
)
)
Emacsを立ち上げてから起動してもいいのですが、いきなりMewを起動させたいなら
emacs -f mew
でOKです。Emacsの起動に続いてMewが立ち上がり、.mew.elの内容をチェックします。問題が無ければ、Summary画面(メール一覧)が立ち上がります。
Summaryモードの状態で[i]を押すと、メールの受信が始まります。
「POP password」などのパスワード入力を促すメッセージが画面の最下部に表示されますので、パスワードを入力し、Enterしてください。
受信したメールを読むには、カーソルキーで読みたいメールにあわせて「SPACE」または「Enter」または「v」キーでOKです。「SPACE」でページスクロール、「BS」でバックスクロールします。
Messageモードの場合、上にメール一覧、下にメール本文が表示され、カーソルは初期状態でメール一覧部分にあります。このフォーカスをメール本文に移すには「h」を押してください。もう一度押すと戻ります。
Summaryモードで、[C]を入力します。すると画面の最下部に
Input/Output case value (default):
のように聞いてきますので、切り替えたいアカウント名を入力します。なお、入力にはTABキーによる補完が効きますので、先頭の数文字を入力して[TAB]してやればよいでしょう。括弧でくくられて表示されているのが、現在のアカウント名称です。
.mew.elの最後に書かれている部分が振り分けの設定です。
("Reply-To:" ;;Reply-To:ヘッダに以下の条件があった場合
("hoge@ml.or.jp" . "+hoge") ;;+hogeフォルダへ
("linux-zaurus@quickml.com" . "+linazau") ;;+linazauフォルダへ
)
("To:" ;;To:ヘッダに以下の条件があった場合
("fuga.com" . "+fuga") ;;fugaフォルダへ
)
Mewの場合、メールのフォルダは/home/zaurus/Mailの下に作られます。通常、受信したメールは+inboxに入りますが、これをそれぞれ指定の別フォルダに移動させるのがここでの設定です。
Mewのメール用フォルダはすべて頭に「+」が付きます。ご注意を。
受信しただけでは、上記の振り分け設定は適用されません。振り分けの実行には[M-o]を入力します。すると設定に従って+inboxのメールにマークが付きます。ここで[x]を入力すると、各フォルダへの振り分けが行われます(まだ振り分け先フォルダが作られていない場合には自動的に作られます)
[g]を入力します。すると移動先のフォルダ名を聞いてきますので、移動したいフォルダ名を入力してください(頭の「+」はすでに入力されています)
ここでも[TAB]によるファイル名補完が効きます。
[s]を入力します。「RANGE」と聞いてきますので、そのままEnterしてください。
フォルダの内容が最新状態にアップデートされます。
振り分け先のフォルダ名を聞いてきますので、入力してください。なお、ここでの振り分け条件はMewに記憶されます。次に同じFromから来たメールを振り分ける場合は、前に入力したフォルダ名が表示されるようになります。(spamをtrashへ放り込むなどの運用に便利でしょう)
Messageモード、あるいはSumaryモードで、返信したいメールにフォーカスを合わせた状態で以下のキーを入力します。
いずれの場合も画面が3分割され、
が表示されます。編集はWindows一般のエディタと同様に行えます。
また、/home/zaurusにsignatureファイルを準備してあれば、[C-c][TAB]で挿入できます。
書き終えたら、[C-c][C-c]と入力してください。メールが送信されます。
Messageモード、あるいはSumaryモードで、[w]のキーを入力します。
アドレス帳から To : を指定する場合、
"shortname C-i"
決定後、
"C-i" (~/Mail/Addrbook)
Messageモード、あるいはSumaryモードで、削除したいメールにフォーカスを合わせた状態で[d]のキーを入力します。
選択されたメールは削除マークがつきますが、この時点では削除されません。実際に削除(+trashへ移動)するにはこの後、[x]を入力します。
なお、+trashはいわゆる「ごみ箱」ですので、手動で空にしない限りメールはそこに残ります。+trashを空にするには[D]を入力してください。
Summaryモードでメールをスレッド表示させるには[tt]と入力します。
このページで紹介したとおりの.mew.elであれば、スレッドごとに罫線で結ばれた形でメールが表示されるようになります。
もう一度[tt]を入力すると、表示の解除です。
主だったものだけ、ざっくりと紹介します。
[C-c]というのは、「CTRLを押しながらcを押す」ということです。
[M-x]というのは、「ESCを押してからxを押す」ということです。「押しながら」ではないことに注意してください。